令和元年度 第1回 傾聴クラブ てんてん 講座
公開日:2019年10月17日 最終更新日:2022年09月29日
セルフケアについて考える マインドフルネス -ストレスと上手に付き合うためにー |
◆日時:2019年9月7日(土)午前10時~ ◆会場:北とぴあ 807会議室 ◆講師:柴﨑 望先生(臨床心理士/公認心理師) ~講座の流れ~ ・「考える脳」と「社会脳」 ・ストレスを考える ・ストレスと脳のメカニズム ・マインドワンダリング ・マインドフルネス ・ルーツと歴史 ・マインドフルネスとは ・効果と応用 昨年度の講義の続きの「マインドフルネス」(最強のストレスコーピング)について さらに奥深く探っていきました。 傾聴自体、得体の知れないもの・・・そんなものに向き合っている 私たち傾聴ボランティアのメンバー。 今回の講座は、そのストレスに対して、外郭から攻めて(?!)いただきました。 初めに難しいが重要な「脳」についての「学び」→人間の脳の重さは1㎏を超えるぐらい。 さらにその約30%を占める前頭連合野。 「ヒトをヒトたらしめているのが前頭連合野」 ◆思考や創造性を担う脳の最高中枢。 ◆社会脳の主な所在地は前頭葉。そこから大脳全体に及んでいる。 社会脳機能(社会的認知)とは、社会生活を適切に送る(周囲の人たちと うまくやっていく)ための社会的能力。小さな世界の脳によって、 私たちは支配されている。 そんな「脳」のシステム、メカニズムを知ってこそ深刻なストレスに 立ち向かうことができる。 |
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~ストレス対策~ |
1. ストレスから距離を置く たった20分でもいいので、自分を大切にする時間をもつ 2. 運動 20分程度の軽い運動を定期的に行う 3. 笑顔と笑い 楽しいから笑うのでなく、笑うから楽しい? 表情筋の弛緩でストレスも緩和 4. サポート(社会的支援)を得る 安心して話せる人、場を持つ 5. マインドフルネス ◆この「5. マインドフルネス」について詳しく学びました。 ・現実をあるがままに知覚して、それに対する思考や感情には とらわれないでいること。 ↓ ↓ ↓ ・在り方、生き方 (何かをする方法ではなく) ・自分の辛さ、焦り、憤り、悲しみなどに、優しくただ気づく ・それをコントロール、直したいという自分のニーズや傾向から、 自らを解き放す ◆マインドフルネスを目的とする瞑想にはたくさんの方法がある。 ・呼吸瞑想 (心がさまよったら、呼吸に意識を戻す) ・歩く瞑想 ・食べる瞑想 ・ボディースキャン(眠くなった、温かくなった等 体の感覚をシェアする) ・日常生活動作 など ◆マインドフルネスの効果 ・注意集中力が高まる ・慈愛の心が育つ(自分自身、他者) ・他者へのより深い理解と敬意へ ・自分の偏見、傾向、価値観に気づく ・より広い視野が持てる ・困難な体験を受けとめる器が大きくなる ・日常の、ほんのわずかな良さにも気付くようになる ・感謝の気持ち、幸福感が増す マインドフルネス・・・「今、この瞬間を大切にする生き方」 今後も傾聴ボランティアを続けながら、そして、学びながら前に進んでいきたい。 柴﨑先生の誠実さに感謝仕切れないくらい感動した講座でした。 |
♪参加者の感想♪ |
・今年も柴﨑先生の素敵な笑顔にお会い出来て嬉しかったです。 「マインドフルネス」という言葉は、良く耳にしていましたが、 詳しくは知りませんでした。 日常感じているストレスの具体的な対処法を教えて頂き、大変参考になりました。 有難うございました。 ・ワークとして「マインドフルネス瞑想」をしましたが、女性脳という 感情の脳を持つ私には呼吸に意識を戻そうとしても『昨日あったあの事…』 『この後の…』と感情が行ったり来たりとおさまらず瞑想はとても難しかったです。 感情的反応が減り理性的な心が育つようこれからも続けてやってみようと 思いました。 ・柴崎先生の講義は、今の私にはとても身に沁みました。 長いこと過剰なストレスがかかっている身にとって頷けることが たくさんありました。 ・「考える脳」と「社会脳」こういうことは学習の機会が無いと学べないことです。 傾聴などボランティアをしていると、「自己」と「他者」を目の当たりにします。 それに対応する“セルフケア”が大切と整理されて、教えられました。 “マインドフルネス”もっと知りたいと思いました。 ・マインドフル=思慮深く、気づきながら、 ということが学べて良かったです。 人間として生きていく上での心の持ちようが、この一言に集約されていると 思いました。深い学びですね。今回もどうもありがとうございました。 |
詳細
講義をしてくださる柴﨑先生です。 |
真剣に講義を受けています。 |
PowerPointを使った講義はわかりやすいです① |
PowerPointを使った講義はわかりやすいです② |
集合写真① |
集合写真② |
集合写真③ |